7.事実

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「そうだ……」  敦史がズボンのポケットからプレゼントしたキーホルダーを取り出す。 「バイトで使うバイクの鍵つけてんの。これ、いいよな」  そう言って頭の上で光にかざすーーすると、キーホルダーの中のマンタが虹色に輝き、まるで、空を飛ぶアゲハチョウのように見えた。 「気に入ってんだ。ほんと、サンキュな」 「良かったぁ」  敦史はそのまま私を見つめる。 「友達と話した?」 「さっき、家に行って会ってきたよ」
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