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「そうだ……」
敦史がズボンのポケットからプレゼントしたキーホルダーを取り出す。
「バイトで使うバイクの鍵つけてんの。これ、いいよな」
そう言って頭の上で光にかざすーーすると、キーホルダーの中のマンタが虹色に輝き、まるで、空を飛ぶアゲハチョウのように見えた。
「気に入ってんだ。ほんと、サンキュな」
「良かったぁ」
敦史はそのまま私を見つめる。
「友達と話した?」
「さっき、家に行って会ってきたよ」
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