390人が本棚に入れています
本棚に追加
/399ページ
美咲も他の女性の存在を知っていたということ、それでも、今の関係を続けたいと話していた事を敦史に伝える。
「何なんだよな、あの男は」
「美咲は、優しすぎるんだって言ってた」
「女はそうなの? 俺なんか、ただのエロ詐欺師にしか見えないけど」
少し苛ついている口調だ。
「あーあ! バレたんだから別れりゃいいんだよ、後腐れなく! 俺ならそうするね、別れる時はハッキリ言うから」
「嫌だよ」
思わず敦史の手を握りしめると、敦史はフゥーと息を吐いて小さく微笑んだ。
「さっきのプロポーズ忘れたの?」
「……」
最初のコメントを投稿しよう!