10.コイ アイ

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 美咲はティーンズ向けのファッション雑誌で見かけるほどになっていて、学校も休みがちだった。 「そこまでしてて、最後まではダメなんて、加世ってば、男の生理を分かってないなぁ」 「私じゃないよ。敦史が…してこないの。責任とれるまでは、って……」 「本気なんだね、彼ーー加世、愛されてるね」  照れくさくて、嬉しくて、少し俯いた。それと同時に、以前美咲が話そうとしていた事を思い出す。 「ねぇ、美咲。ずっと前に敦史の中学時代のこと、 話そうとして止めたけど……何だったの?」 「ああ……今の彼は別人みたいだから言うけど―― すごくモテてて、言い寄ってくる子も多かったみたいで……」 「うん…」 「その殆どの子と、やってたんだって」 「やってた、って?」 「エッチ」 「ーー」 「それで、『バージンキラー』って呼ばれてたんだって」
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