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両親には、美咲の所へ泊まりに行くと話した。大学に合格したばかりということもあって、両親は快諾してくれたけど、嘘をついたのがちょっぴり心が痛い。
待ち合わせの駅のホームに先に来ていた敦史はシンプルながらカッコイイ私服姿で、斜め掛けリュック一つの身軽さだった。大きな荷物を抱えてきた私を見ると、
「家出してきた?」
と言って笑った。
二人きりで、地元を離れるのは初めてで、ソワソワ、ワクワクした気持ちで、電車を乗り継ぎ、3時間かけて目的地に着いた。
先にホテルに荷物を預けに行くと、テーマパークを見下ろせるとても素敵なホテルで、色々と手配してくれたことに嬉しくなる。
その後、アトラクションというより、園内を敦史と二人で歩いたり、眺めているだけで、楽しくて、あっという間に時間は過ぎていった。
最後に花火を見て私たちはホテルへと帰った。
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