10.コイ アイ

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 部屋は最上階で、窓からテーマパークと海が臨めた。 「キレイ」  とてもきれいな夜景で、ずっと眺めていられそうだった。 「風呂、お湯溜めるな」 「うん……」  ソファーに座って足を伸ばす。 「張り切りすぎたかな――足がパンパン……」  一日中歩き回って、日ごろの運動不足もたたってか、足が一回り太くなった感じ。 「裸足になるといいよ」  脱衣所で振り向いた敦史に言われ、私は裸足になって足を揉む。 「どれ、かしてみ」  やってきた敦史は、ソファーの前に座り、私の足を持って、ふくらはぎを優しくマッサージしてくれた。 「気持ちいい……敦史、上手だね」
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