10.コイ アイ

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 シャワーの音が聞こえてくると、敦史とのこんなシチュエーション、何度も経験しているのに、緊張してきた。  敦史とのキス、肌を重ねること、イヤラシイと感じていた事も、もどかしい想いを伝える手段のように思えた。  きっと、私は……敦史しか知らない私は、ひどくHな女の子かもしれない。  だけど、私のすべてを受け入れてくれる敦史には、すべてをさらけ出せた。  だから、ここにこうして居るのも自然なこと――だけど、余りにも緊張してしまい、一人で待っていたら、逃げ出したくなった。 「ガチャ」  バスルームのドアが開いて、下にバスタオルを巻いた敦史を見て、ビクンと反応してしまった。
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