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「のぼせる前にそろそろ出ようか」
「うん」
敦史が先に立って、バスルームと脱衣所の電気を消して、洗面台のライトだけの照明だけにした。
「加世は暗い方がより一層大胆になるもんな」
そんな事を言って笑ったけど、さっきから、気遣ってくれているのが分かって、その優しさに又ときめく。
湯船を出て、脱衣所で待つ敦史の所へ行くと、敦史はタオルで私の体を拭き、ドライヤーで髪を乾かしてくれた。
いつかのラブホテルのことを思い出す……。
あの時は恥ずかしくてたまらなかったのに、今は、恥ずかしさよりも、早く敦史と肌を重ねたくて、振り向いてキスをした。敦史が更に深いキスで答える。
「やっぱり、なったじゃん」
ニヤリと笑うと、裸の私を抱きかかえ、部屋へと向かう。
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