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ベットの上で、敦史の腕の中で、小さく丸まったり、体を反らせ、くねらせ――私は気持ちよく泳ぐ魚のようだった。
「敦史……はぁ、もう……」
敦史が体を起こし、サイドテーブルに手を伸ばして私を見つめる。
「いいの? ホントに」
敦史の手はゆっくりと動きを止めない。小さな快感の波が続く中、小さく頷いた。
「でも……」
「でも?」
「少し怖い……何か変わるのかな?」
敦史が優しく見つめる。
「コイがアイに変わるんだ」
「――」
「お互い、もっと深く、もっと好きになる」
私は敦史の確信に満ちた眼差しに、全てをゆだねた。
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