11.彼の闇

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 進路が決まった3年生は、ほぼ自由登校みたいなもので、翌日、入学金を納めるために敦史は学校を休むと言い、私は午後から登校することにした。  待ち合わせは、敦史の地元の駅。早く着きすぎてしまって、途中で会えるかと思いながら、敦史の家へと向かって歩いた。  昨日までの2日間、ずっと一緒に居て、殆ど密着していたせいか、半日も経っていないのに、体の一部を探すように、敦史を求めていた。  会ったら最初何て言おう……おはよう、だよね。  そんなことを考えている内に、敦史のアパートに着いてしまった。 ーーどこかで、すれ違ったかな? 心配になって背後を見渡したその時、  ―ガチャンッ!ガッシャーンッ!!―
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