11.彼の闇

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 キスをしたまま服を脱がせ裸の私を抱き抱えてベッドへと運んだ。  離れていた時間の不安や苦しさを補うように、お互いを求め合うーー私の冷たかった肌は、敦史の肌で暖められ、欠けていたピースが一つ、また一つと埋まっていく様に、熱を帯びていった。  ストーブの灯火と、荒い息づかいが続く部屋で、 何一つ言葉を発することなく、私たちは一つになった――。  繋がったまま、敦史が私をみつめる。 「他の男と寝ないでーー俺ももう、しないから」  その言葉に応えるように、敦史に抱きついて深いキスをした。
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