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洋史君が目をギューっと強く閉じる。
「あの女は喘いで、兄貴は無機質に腰を振っていた…」
目の前が真っ白になるーー何度打ちのめされてしまうのだろう……私はちゃんと敦史に向き合えるのだろうか……。
真相を知り、洋史君は、寂しい、疲れた眼差しを私に向けた。
「加世さん……ニィは帰ってこないです…加世さんの所には…」
「……」
「俺が兄貴ならーー本気で好きになった女に、こんな事知られて、付き合ってられないから」
「……」
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