390人が本棚に入れています
本棚に追加
その後クラスのHRを終え、みんなが在校生や先生と交流する中、敦史のクラスへ急いだけど、敦史の姿は無くて、田瀬君を見つけて聞く。
「卒業証書もらって、もう帰ったよ」
お礼を言って、踵を返す。
「真中! 敦史、今日は電車だって」
田瀬君の声に私は手を振り、学校を出ると、駅へと走った。電車に乗っても、敦史の姿を見つけることはできない。
たった一駅だけど、心は先を急ぐように落ち着かないまま、敦史の地元の駅に降り、周りを見回しながら、通るであろう道を辿る。
最初のコメントを投稿しよう!