13.大学時代

26/44
前へ
/399ページ
次へ
「かーよちゃん、一緒に帰ろっ」  アオイちゃんがやってきた。 「じゃ、またな」  佐藤君は、軽く手をかざし去っていった。 「何度目かの告白されちゃってたのぉ?」 「ぎゃくだよぉ~。あーあ! 恋したくなっちゃったなぁ~」 「あれ~、やっと敦史の呪縛が解けたぁ?」  思わず笑ってしまった時――  ―プップー!―  正門前に停まった車の運転席の窓が開く。 「加世子ちゃん」
/399ページ

最初のコメントを投稿しよう!

390人が本棚に入れています
本棚に追加