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「陽介さん!」
3年振りに見る陽介さんがいた。アオイちゃんが私の腕を、がっちりと掴む。
「すごーい、いい男~! 久しぶりにゾクゾクしちゃったんだけどー」
「陽介さんは既婚者だよ」
「えー、じゃあ不倫になっちゃうのかぁ」
「アオイちゃん?! 付き合う前提で話さないで!」
路肩に車を停め、スーツ姿の陽介さんが降りてやってきた。
「久しぶり、元気だった?」
「はい。陽介さんもお元気そうで」
アオイちゃんが、私の服をツンツンと引っ張る。
「あ、彼女は友達の――」
「水沢アオイです。よろしくぅ」
「鳴海です」
陽介さんが私を見る。
「今日夕飯一緒に食べない? 良かったら、アオイちゃんも」
「ハイ!是非」
いの一番にアオイちゃんが返事をした。
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