390人が本棚に入れています
本棚に追加
/399ページ
唇が重なる。
陽介さんに頭と背中を手で支えられながら、激しく深いキスに、酔いが全身に回る感覚に包まれる。
唇を離し至近距離で私を見つめる陽介さんに、否応なしに胸が高鳴るーー
「反則だよなーー酔ってる時と弱ってる時は、落ちやすいって分かってんのに…」
放心して見上げる私の口元を親指でなぞって、はみ出たグロスを拭き取った。
「俺はいつでも加世子ちゃんの都合のいい男になれるよーー」
そう言って私の頭をポンポンと優しく叩いた。
最初のコメントを投稿しよう!