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ある休み時間、離れた所から浴びせられる悪口に俯いたままの彼女をみて、私は心が痛くなって……クラス委員だったせいか、眠っていた正義感が働いたせいなのか、次の瞬間、彼女の席の前に座って持っていたお菓子を差し出した。
「一緒に食べよ」
クラス中がシーンとなり、彼女も驚いた顔をしていた。
「ねぇ、私にもちょうだい」
そう言って隣の席に座ってきたのが美咲だった。私と美咲の顔を交互に見ながら、彼女は声を押し殺す様にして泣きだした。
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