10.コイ アイ

1/26
390人が本棚に入れています
本棚に追加
/399ページ

10.コイ アイ

 体が感じるという感覚、濡れるという感覚ーーすべてを敦史に教えてもらった。  肌と肌を隙間なく合わせながら、敦史に抱きしめられるだけで、言いようのない幸福感に包まれた。  最後までしたら、何か変わるのだろうか……私は今のままでも十分だった。 「それじゃ彼が可哀想」  夏休みのある日、美咲から連絡があって会った。
/399ページ

最初のコメントを投稿しよう!