プロローグ

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すると悠太は両手を合わせて頼むように。 「見逃してくれ」 悠太の顔はとても必死。 だが……。 「無理 言っておくけど俺達が行ってる学校は私学だぞ」 「翔のケチ てかもうそろそろ夏休みやからええやろ?」 「駄目だ てかお前金髪でピアスって不良にしか見えないぞ?」 「不良ちゃうし ただ喧嘩強い派手好きな大阪人やし」 翔は呆れて何も言えなかった。 そうこうしている間に、翔の家に着いたのだった。 ごく普通の三階建ての家。 「ただいま~」 「お邪魔しまーす」 中に入ると少し広めの玄関に、左側には階段。 そして、奥には翔の部屋がある。 そして、階段の手前側の部屋を覗くと、そこは風呂場になっている。 階段の奥側にはトイレと言う形になっているが、翔の部屋の入り口は、奥側と右側にあるのだ。 つまり入り口は二つになっている。
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