21人が本棚に入れています
本棚に追加
すると悠太は両手を合わせて頼むように。
「見逃してくれ」
悠太の顔はとても必死。
だが……。
「無理
言っておくけど俺達が行ってる学校は私学だぞ」
「翔のケチ
てかもうそろそろ夏休みやからええやろ?」
「駄目だ
てかお前金髪でピアスって不良にしか見えないぞ?」
「不良ちゃうし
ただ喧嘩強い派手好きな大阪人やし」
翔は呆れて何も言えなかった。
そうこうしている間に、翔の家に着いたのだった。
ごく普通の三階建ての家。
「ただいま~」
「お邪魔しまーす」
中に入ると少し広めの玄関に、左側には階段。
そして、奥には翔の部屋がある。
そして、階段の手前側の部屋を覗くと、そこは風呂場になっている。
階段の奥側にはトイレと言う形になっているが、翔の部屋の入り口は、奥側と右側にあるのだ。
つまり入り口は二つになっている。
最初のコメントを投稿しよう!