プロローグ

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右側の扉の方から部屋に入ると、翔のベッドの上に漫画を見ている黒のミニスカートを穿いて白いシャツ姿の女子がいる。 その子は翔に気付いたようで、こちら側に向く。 長くてサラサラした髪に、大きな目にキスをしたくなるような柔らかい唇を持ち、スタイルはいわゆるボンキュッボンだ。 可愛い系ではなく、どちらかと言うと美人系。 名前は中宮美紀。 翔の幼なじみだ。 「翔私のメール見た!? 何か黒い箱が送られてきたんだけど」 「…… ゴメン気付かなかった でその箱は?」 「あそこに置いてるよ」 美紀はそうやって、奥側の方に指を指す。 こちら側はいわゆる東側にベッドがあり、部屋の隅でもある。 美紀はその逆の西側にある黒色の木のテーブル周辺に指を指したのだ。 黒い段ボール箱は、大体wii本体が入れられている箱と同じくらいだ。
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