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「ああ……もうわかったから」
騒ぐ妹の口を押さえ、鬱陶しく思いながら、二人をベッドから降ろす。「着替えるから下言ってろ」言いながら、ベッドから腰を上げた。
「はーい」
素直に返事をし、部屋を出て行く小さな背中を見送ってから、寝間着に手を掛ける。腹まで服を上げてふと、違和感に眉間を寄せた。
「どうしたの?」
「それはこっちの台詞なんですが、玲奈さん。着替えるんで出てってくれないスか?」
「将来いっぱい見せ合うんだからいいでしょ?」
「よかない」
このやり取りもいい加減疲れたぞ…。なんて思いつつ、ニコニコするバカに近付き、肩に手を置いて、真剣な顔付きで見詰める。
「ゆ、優?」
「玲奈、目、閉じてくれ」
「う、うん」
きゅっ、と目を閉じる玲奈。なぜか、唇を若干突き出して、背伸びをしている。さて、と。今のうちに着替えますか。
すぐに制服にビフォーアフターして、部屋を出て一言。
「いつまでそうやってんだアホ」
言ってそのままで階段を降りてると、部屋から叫び声。すぐに追い付いた玲奈に、ガミガミと文句を言われた。
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