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「いや~~!!長かった・・・・・・。これがサルにわかったらノーベル賞物だぜ。まぁ数学の教科書よりは百倍マシだけどな」
本を一冊読み終え、雄は大きく伸びをした後、腰をひねったり等のストレッチをした。
「まだまだあるよ。きつい・・・・・・。これじゃあ日常と変わらんじゃん」
愚痴を溢しながらも渋々積み上げられた本を着実に読破していき、全て読み終えた時には既に日が西の空に沈もうとしていた。
「終わった~~!!マジで疲れた~~!!」
「よかったな。まぁこれでもまだ基礎の基礎だから気を抜くなよ」
伸びをしたまま床に倒れこもうと考えていたその時、背後からふとゼファーの声が何の前触れもなく響いてきた。
「へっ??ゼファーさん??何故に??」
「ああ。仕事が早く終わったからな。それに、お前に報告すりことがあるんだ」
そのままゼファーは手に持った青いファイルを雄に手渡した。中身を確認してみるとそこには何枚かの書類が閉じられていた。
「ラブレンヌにある魔法学校『リーバス魔法学園』への推薦状だ。どうせこんなとこ居ても暇だから試しに入学してみないか??そこは全寮制だから衣食住は心配なしだぜ」
「でも俺、まだ魔法使えませんよ!!やっと今日基本知識を覚えたばかりなのに・・・・・・」
「だが、考え方を変えたら、色々な奴と接することで魔法について教えてくれるだろ。それに、あそこは教えるの上手いからな」
ゼファーの意見を聞き、雄は静かに考えこんだ。そして数分後、雄はとうとう結論を下した。
「分かりました。俺、入学します!!」
そして机の上にあった羽ペンと取り、力強くサインした。
「因みに入学式、明日だから」
「えっ!?」
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