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香住の顔色が悪かった
今日は殆ど動かないし、コーヒーも飲まない
お昼は医務室に行くと部長に伝えた
お弁当はそのままだ
お昼が終わると、少し調子が良くなったのか香住は仕事を続けている
それでもいつもの香住とは違った
『音羽さん、熱中症とかじゃない?』と俺は聞いてみた
『そうかな…熱中症だと…どうしたらいいのかな』と珍しく彼女が聞き返してきた
『スポーツ飲料飲むといいらしいよ』
『そうなの?じゃあ買ってくる』そういって彼女は財布を持って、スポーツ飲料を買いに行った
香住は冷や汗を拭きながら、スポーツ飲料をちびちび飲んでいた
今日の彼女は少し弱々しく感じ、なぜか守ってやりたくなった
残業しようとする彼女に『今日はやめろよ。早く帰って寝るほうがいい。できたら病院も行って』
しばらく彼女は黙っていたが『そうね…明日に差し支えたらいけないし、そうする…』
そういって早めに帰って行った
そんな時、真由子から電話があった
『今日は寄り道しないでマンションに帰ってきて。大事な話しあるから』
なんとなく内容はわかっていた
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