サイテーの女

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ある朝、鮎子が仕事でミスをして香住に注意されていた 『いくら新人でもこんなミスはタブーだよ。早くやり直しなさい。今日中に』 『そんなの…無理です…二日かかったのに…』 『無理でも今日仕上げなさい。一度した仕事なんだからもう二日もかからないわ』 鮎子は半泣きでデスクについた 相変わらず厳しい奴だな… 『藤臣君、今度の化粧品の件、コラボになるみたいよ。接待お願いするって、部長が』と香住はさらりと言った 『接待って俺一人でするわけ?』 『当たり前じゃない。新人みたいな事言わないでよ…私、明日有給休暇取ってるの。よろしくね』 なんちゅう勝手女! 自分は有給休暇で俺は接待? 理不尽だ! あの時の奴の姿は幻だ!俺の勘違いだ! ちょっとでも同情、憐れみを持った俺は馬鹿だった! やっぱり音羽香住はサイテーな女である!
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