プロローグ

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カフェ『奇想天外』。 摂町にある常盤学園の、学生寮一階にあるカフェだ。 突然だが‘津藤’という男。 金は無い、特徴も無い、ただの貧乏学生。 ただ、生きる為の気力はある。 何を隠そう、そう!俺だ。 休みの昼時という時間帯であり、店も大混雑…とまではいかないが、そこそこ忙しい。 注文を取り、デザート類を作り、料理を厨房から運び、接客し……カフェというか飲食店、差し詰めファミレスではないか?と思ってしまう。 ニーズに応えてメニューとか増やしちゃったせいでもあるが。 そして俺はこんなカフェとしては特殊なこの店で、アルバイトとして働いている。 「津藤くーん」 何故働いているか。 別に聞きたくないだろうが聞いてほしい。 話進まないし。 俺―津藤がバイトを始めた理由…普通の理由じゃない。 残念だけど、美少女も絡んでいなかったら魔界からの出会いがあるわけでも無い、あるわけ無いが、 「ツドー」 それなりに、普通じゃない。 まあ、俺が貧乏な事に由来が… 「津藤君、何、窓際でコーヒー飲みながら黄昏れてるの?」 あったりなかったりする。 「ツドぉおおォオ!!!」 「りょうかいでーすっ!!」
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