12人が本棚に入れています
本棚に追加
「つけました。
ちなみにこのマスクは、お母さんに酸素を運んでくれまーす。 アハハ……
えっと、
最後にお母さんから優聖に伝えたいことがあります…。
けして…けしてお母さんは、優聖のせいで死んだわけじゃありません。
逆に、お母さんは優聖が生まれてくれて、すっごく嬉しいです。
すっごくすっご~く嬉しいです…!
悪いのは、
悪い病気に勝てなかったこの私です。
だから、優聖は堂々と、そして生き生きと元気に生きていってください。
勉強とか、遊びとか…
または恋愛とか、ガールフレンドとか。
友達もたくさん作ってほしいし、
これから優聖には何人も彼女ができるかもしれないし……
たくさん趣味も持ってほしいな。
野球とかサッカーとか、スポーツでもいいね。
あーあ、見てみたいなあ…
優聖の彼女さん……。
優聖がホームランを打つとことか、シュートとかも見たい。
たくさん見たいです。
あ、これが最後だね……?
えっと…あれ? なんだったっけ……
あはは、やっぱりダメダメだね…。
あのね優聖…
人生ってすごく短いんだよ?
だから、やりたいことは迷わずにするべきだと思う。
それと、後悔だけはしないで……
お母さんは、もう後悔だらけだよ?
でもね、この24年間という短~い人生だったけど、
誰よりも幸せだったと思っています…。
お父さんと出会えたし、
優聖を産めたこと。
お母さんはすっごく幸せでした。
それと、何か悩み事があれば、周りをしっかり見て。
絶対誰かが助けてくれるから。
それでもいなかったら、空を見て下さい。
お母さんがいます。
ずっとお母さんがいます。
だから……
どうか、どうか幸せに生きて下さい……
さようなら……。」
.
最初のコメントを投稿しよう!