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目覚まし時計が金糸雀よりけたたましく鳴り響いている。
その音の根源を断ち切る為、布団の中から細い腕が伸びだした。
その腕は緩慢な動きで辺りを探り、ようやくお目当ての時計に行き着く。
そして容赦なく時計の上のボタンに掌を叩き下ろした。
静かになった部屋では、未だ眠りから覚めない少女が静かな寝息を立て始めた。
(ドバンッ)
高坂家の玄関が弾ける様に開き中からシャツのはみ出た少女が現れる。
靴も踵が入っておらず、鞄に至ってはまだ教科書が飛び出たままだ。
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