2章

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「やっぱこの眼のお陰なのかね…」 千は左眼を無意識にさする。 千里眼。 昨日初めて同じ様な秘密を抱えた青年に出会った。 御影京夜。 本人曰わく探偵らしいが、どうもそれだけではないと千は薄々感づいていた。 何かを隠している、そう感じざるをえない。 「何にせよ、危険な人ではないと思うし…んっ?そう言えば朝、御影さんっぽい人に出会った様な…」 千は歩きながら首を捻った。 「高坂千!!」 突然千の目の前に襟をはだけた少年が道を塞いだ。 後数十メートル行けば購買部。 千は眉をしかめながら少年に言う。 「何か用?」
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