1章

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千は後ろから来た不良軍団を見ながらクラスメートに問う。 「女の子1人に対して男が集団で恥ずかしくない?」 クラスメートは引きつった表情を浮かべるが断言した。 「ない!お前に対してそういった考えを持ったら命取りになるからな」 命に関わるなら私に構うなよと千は思うが、状況を見る限り彼等はすんなりと帰してはくれないようだ。 「そう」 千は一瞬考えに耽ると、壁の先の廊下を見た。 (グッドタイミング) 千は手に持った鞄から財布を出し、中身を全て取り出すと空になった財布をクラスメートに投げ渡す。
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