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花咲く春のことです
「……スキ、キライ、スキ…キライ……」
薄桃色の花で、占いをしていたキャタピーは突然表情を曇らせました。
そこへ、ケムッソがやってきました。
「どーしたんだ?キャタピー」
ケムッソに訪ねられ、ゆっくり顔を上げました。キャタピーは今にも泣き出してしまいそうてす。
ケムッソは、ちょっとだけ動揺しましたが、キャタピーの持っている花を見て気づきました。
「なんだ、また花占いしてたのか!…結果が悪いからって一々泣くなよな!」
「…………」
今度こそ、本当にキャタピーは泣きそうです。
「!?…ま、まて!泣くな」
ケムッソは、しゅるしゅるしゅるぅーと糸をはくと、キャタピーの持つ花にくっ付けました。
花びらが1枚増えました。
「これでいいだろ!」
「……うん!」
こうして、キャタピーに笑顔が戻ったのでした。
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