パッポン

3/5
前へ
/102ページ
次へ
私の隣に座った女の子はヌイと言った。 本名かどうかは分からないが、そんな事はどうでもいい。 彼女ははにかみながら、挨拶をしてくる。 そのどこか垢抜けない感じに興味を引かれた。 ここにいる女の子達はどんな人なんだろう。 私は、聞いてみることにした。 私「ヌイはどこから来たの?」 ヌイ「チェンライの方から。」 タイの北部は貧しい街が多いらしい。 私「どうしてこの仕事に?」 私は1本90バーツのビールを飲みながら、残酷な質問をした。 ヌイ「お金がいるから…」 私「そっか。北の方ではあまり稼げないの?」 ヌイ「田舎の方では、スーパーのレジをしてたんだけど、4500バーツくらい。」 私「家族もいるから、大変なのかな? この仕事はけっこう稼げる?」 私は80バーツのコーラを、ヌイに渡しながら聞いた。 ヌイ「かなり稼げるよ!」
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

85人が本棚に入れています
本棚に追加