1話・懐かしいあの町で…

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あの不思議な出来事からどれくらいたったんだろう長いようで短かったある夏の夕暮れ時の記憶                     僕は蜩(ひぐらし)の鳴くある夕暮れの田舎町に来ている 此処は僕が幼少の時を過ごした場所名前も思い出せないくらい昔に暮らしていたはずなのに此処に来てしまった夕陽に染まる田園風景に背を向けながらうっすらとしかうっすらとしか思い出せない道をさも今まで暮らしていた気分で町の中を無意識に歩いていると涙が出そうにもなってしまった 歩いているうちに遠くのほおで古くさい店を見つけたその店に近づいてみるとその店は駄菓子屋だと分かった 僕は無意識に古びた駄菓子屋に吸い寄せらるように中に入って懐かしいと言う感情が止めどなくわき出てくる…何故だろう覚えてもいないはずなのに忘れたい何かがあるから?
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