プロローグ

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目の前には大きな海が広がっている。 僕は砂浜の上に小さく座っていた。 僕の名前は海藤悠里(カイトウユウリ)16歳。 高校1年生………と言いたいところだが、実をいうと高校へは行っていない。 何故か?……それは。 僕には家族がいないからだ。 母も父も兄弟でさえいないのである。 理由はただの事故だ。 そんな事故でも一瞬にして僕から家族も希望も何もかも奪ったんだ。 そんな僕に希望を与えたきっかけになったのは、暑さを感じ始めた頃 6月の終わりだった――――――
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