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6月の終わり…梅雨が終わりを告げるように太陽が照りつける。
それはまるで次は自分の番だと主張しているようだった。
翠の葉が青々としている。
と そこに一枚の黒い羽根が落ちてきた。
そしてふと見上げると、自分と同じくらいの歳の男の子がそこにいた。
「君、誰?」
僕は男の子の目を見ながら言った。
「俺は悪魔。」
彼は黒い翼を広げながら言った。
「ふーん。」
自分でも冷めた回答だと思う。
ただあの頃の僕はすべてがどうでもよかった。
彼は僕の回答に気を悪くしていないのか、僕に近づいてきた。
「あなたの夢は何ですか?
あなたの夢を叶えに来ました。
その代わり、僕の夢を叶えてください。海藤悠里君?」
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