まゆら

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わたしはおにいちゃんをころしたあと、いえにかえった。 ママがでむかえてくれた。 「まゆちゃん、どこにいっていたの…」 「ママ、あのね、となりにすんでる、あのおにいちゃん…ころしてきちゃった…」 わたしはママにおこられるとおもった。 だけど、ママはすこしびっくりしただけで、なにもいわなかった。 ただ、わたしをギュッとだきしめてくれた。 「まゆちゃん、まゆちゃん…」 わたし、しってるよ。 ママがとなりのおにいちゃんにへんなことされてるって。 それから、わたしがママと、そのおにいちゃんのこどもだってことも… おかあさんのぬくもりがきもちよかった。 てすとでいいてんすうをとったときよりもずっと、おかあさんはわたしをいとおしくなでてくれた…       ―終―
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