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強烈な爆発音と共に僕の鼓膜は破れた。
舌や顔面の皮膚は黒く変色し、ただれ、崩壊した。
目は前方に飛び出し、歯は四方に飛び散った。
「お兄ちゃん、自分んち汚しちゃダメだよぉ…」
まゆらちゃんが嬉しそうにそう呟いた。
僕は酷い顔全体の痛みに気が狂いそうになっている。
まゆらちゃんが僕の顔面をハイソックスを履いた足で踏みつけてきた。
「きゃー、お兄ちゃん、酷い顔…まゆらの靴下キレイだから、ゴシゴシしてあげるね。キレイキレイ…」
僕はあまりの痛みと出血の多さに朦朧とした。
多分、もう目覚めることは無いだろう。
僕は意識と心臓の鼓動を、徐々に手放していった…。
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