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「今日からここで入るアルバイトを紹介します。」
この喫茶店のオーナーであり、司の父親でもある人物がそう告げた。
「三神要(みかみかなめ)です。夏休みの間お世話になります。よろしくお願いします。」
そう言ったのは、司のクラスメートである三神要。
「よろしく」
「よろしくね」
など、他のアルバイトや従業員が挨拶している。
しかし、司は無言のまま。
「司!ちゃんと挨拶なさい!」
この喫茶店のもう一人のオーナーであり、司の母親でもある人物がそう言った。
『……』
「ごめんなさいね。この子人見知りで。」
「いえ、それは分かってます。」
「えっ!?」
「俺と霧霧さん、同じクラスなんです。」
「そうなの?司学校の事は何も言わないから…」
『お母さん、それより開店の準備は?』
「あらそうね。さっ、準備しましょ。」
「ああ、そうだね。」
こうして霧霧司と三神要の運命の歯車は回り始めた。
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