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鉄
重たい眉を上げる、すると全くもって認識のない場所に出たではないか。
薄暗い曇天の空、灰色の大地、枯れた木々、それらに囲まれた場所で、僕は枯れ木に背を預けた状態で目を覚ました。
ここはどこだ、分からない。昨日までの僕はベットの上でぬくぬくと寝ていた。
15歳高校一年生の学生だ、ただの平凡な男子学生、それだけの自分なのだ。
どうしてこうなったのか、訳が分からない。夢の世界に紛れてしまったのではないか……。
実際にそう思わざるえないのだ、ただ黙っていても話にならない。
僕は立ち上がった、やけに体が重い、変な違和感を感じるが、そんな事は直ぐさま捨て置き、僕は適当に歩き始めた。
それはそうと、僕はなぜか学生服を来ていた、寝る前に学生服でいたはずがなく、更に疑問は深まるばかりだ。
僕は更に枯れ木の森を進んだ。
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