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後輩は同級生。
何年かぶりに登校し来良学園。
久しぶりだな…。
懐かしく思い、校舎を眺める。
「ねぇちょっとさ、あの子可愛くない?」
「え?どれ?うわ、ほんとだ…」
臨也を見てコソコソと話し始める男子生徒二人。
顔には少し自信がある。
高校生の時もそこそこモテた。
だが…
女になって可愛いと言われたのは始めてだ。
-1年A組教室。
「えー…今日は転校生がいる。」
あぁ、めんどくさい。
てか眠いな…。
昨日結構夜までチャットしてたし。
教室に行く前に職員室に行きどうすれば良いのか聞いた。
そのまま一緒に教室へ。
教室に行けば先生が話だす。
そして自己紹介。
せっかく折原臨也以外の人間になれたのだから
全くの別人を装い、自分の事を紹介する。
臨「折原甘楽。よろしく。」
ニコニコと心にも無い笑顔。
俺、ちゃんと笑ってるかな?
教室を見回りと
園原杏里ちゃんと竜ヶ峰帝人くんがいた。
随分楽しそうなクラスだね…。
そう心の中で呟くと
臨也は口元を歪ませた。
まるで、新しい玩具を見つけた子供のように。
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