学級委員の作り方

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始業式から3日。 今日の授業のうち、午前中は全部HR。 クラスの委員を決めたりする為の時間。 当然、人気の有る委員と無い委員がある訳で。 一番の不人気は…… 「さて、まず学級委員を決めるぞ」 勿論これ。 俺の狙いは図書委員。本が好きだし仕事も楽だし。 こう考えていた。 「誰かやりたいやつは……つっても、いるわけないか。よし、仕方ない。石井と戸森~。お前らにやらせてやろう」 「え゙っ」 今……学級委員をやらせてやろうの前に俺の名前があった……気がする。 いや、気のせいではない。クラス中の目が俺と戸森さんの方に向いてる。 「なんだ~嫌か?石井」 「嫌です」 きっぱり断った。あんな、雑用委員、絶対に嫌だ。 しかし、次の言葉に俺は揺れた。揺れてしまった。 「先生、私やります。石井君もやるよね?」
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