迷路

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? 「どうした?」 友人の声が聞こえた途端、呪縛から解放された 座り込んだまま「居た」と言った 友人は半信半疑で覗き込むと私と同じく絶句した 友人が見てから数秒後、それは長い髪の毛と共に上に引っ込んだ 気まずく不穏な妖気が辺りを包んだ それを察した私達はアイコンタクトで来た道を戻ることにした 併し迷い道の中ですぐに出られるのは至難の技 私達は既に迷っている 此処から更に訳の分からない所へ迷い込んだ
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