迷路

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お互い言い争うこともなくただたそがれていた 二人とも地面に座り込んだ状態が暫く続いた それを変えたのはある少女の出現だ 二人して呆然としていた時に突拍子に話し掛けられた 「どーしたの?」 唐突だったので目を見開いて少女の姿を見た 容姿からして小学校低学年位だろう また所々包帯や絆創膏をしている (お転婆なのかな)とその時思った 友人が少女の問いに答えた 「道に迷っちゃったんだけど…出口分からないかな?」 覚束ない口調で少女にいった 少し沈黙があったかと思うと、ついて来て、と少女が言って歩き出した
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