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(〝彼〟に感謝だな)
脳裏に一瞬だけ、その友人の姿がちらついたが、すぐにそれを払った。
そして、目を開き、助手にいつもの不敵な笑みを向けた。
「さて、仕事が片付いたら、食事にでも行こうか!私が奢ろう」
「え……?いいんですか?」
「勿論だ。柴田には、世話になってるからな!」
相良が微笑みながら言うと、柴田は、幸せそうに表情を明るくさせた後、喜んでお供します、と返事を返した。
こうして、ストーカー事件は、幕を閉じたのだった。
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