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店に向かう途中、羽田は、店の付近で佇む女性が目に入った。
明るい栗色の髪は、腰まで長く、スラリとした細身の体型をしており、切れ長の瞳に整った顔立ち……美女という言葉が相応しい女性だった。
(店に入らないのかな?)
女性は中を伺う様に、窓から店内をチラリと覗いていたのだ、店に入るついでもあり、羽田は、声を掛けた。
「あの……どうかしましたか?」
「ああ、すみません」
女性は、明るい微笑みを向けて、振り向く。
「友人と待ち合わせをしているんですが……この店だったかなって……」
女性は、紙切れを羽田に差し出した。
紙切れには、丁寧に書かれた地図があり、目的地らしき場所にバツが書かれている。
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