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「ああ、この地図の店でしたら、そこの筋をまっすぐ行って、右に曲がればすぐです。目印に店先に大きなダルマがありますから」
「ダルマですか、有難う御座います!」
女性は、明るい笑みを始終に渡り浮かべている。彼女は、颯爽と去っていった。
「貼り付けた様な笑顔の人だったなぁ」
羽田は、脳内に浮かびあがる女性を思い出した。
同じ美人でも、方向性が違う……常に笑顔を浮かべていた先程の女性と比べると彼女は、ニコリとも笑わないのだ。
自分と居るのがつまらないのかと思い、羽田はため息をついた。
彼は、無言で店に入って行った。
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