第二話 「恋人同士」

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〝私の友達と名乗れば、簡単に話すわ。〟 と言っていたので、試しに声を掛けたら、予想以上に会話を聞けたのだ。 流石の相良も驚いたが、今は調査に専念し、本題を聞き出す。 「羽田さんと雅さんは、どうなのかな?」 「お姉さん、知らないの!二人とも、関係がヤバいよ」 黒髪の女性は、話題に食いついた。恋バナをするのを待っていたかの様なリアクションだった。 「ヤバいってどういう事かな?」 「なんか、関係がギスギスしてるらしいよー。羽田さんも奥平さんもあんまり互いの話題しないし、デートも最近はしなくなったらしいし」 茶髪の女性は、お酒のせいか、早口に喋る。 何処で手に入れたんだと言いたくなる情報を次から次へと話す。
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