第一話 「ストーカー」

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「おかえり、柴田」 「はい、先生……さっきそこで神崎さんを見かけましたよ」 「ほう!で、元気そうだったか?」 相良の問いに柴田は黙り込んだ。 柴田は、神崎の仕事の腕は認めているが、神崎自身は余りいい印象を抱いていないのだ。 「挨拶ぐらいしてやれ、少々アレだが会話は楽しいぞ!」 「こんにちわ」 事務所に第三者の声が響く……ふと扉の方を見ると、一人の珍客が佇んでいた。 艶やかな金髪、キッチリと切り揃えられたパッツン髪、品のいいスーツを纏う長身の男性だ。 顔立ちも悪くなく、ハーフの様な端正な顔立ちをしている。 彼は、相良を見るとにっこりと笑いかけた。
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