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一通り、情報を得た相良は、二人に礼を述べた後に店を出た。
その後、柴田と連絡をし、行きつけのバーにて待ち合わせをする。
都内にある行きつけのバーは、静かで、落ち着きのある雰囲気をしており、店内には、店主の趣味であるバラード系の洋楽が流れている。
「先生!」
バーにあるカウンターにて、柴田が片手を上げた。
相良は片手をヒラヒラとさせながら柴田の隣に座ると、カウンターにいるマスターに注文をした。
「恋人同士って難しいんですね」
柴田は、寂しげに呟いた。相良があの二人組から聞いた会話を全て聞かせた後だ。
「愛情とはそんなものだ。注いだ分、愛情が返ってこなければ、無くなってしまうからな。まあ、他人の私らは、調査をするしかないよ」
相良は、注文したウィスキーを一口飲んだ。
静かなバーには、二人が静かに会話を交わした。
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