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清々し朝日が、カーテンの隙間から射し込む。
薄暗い寝室にあるベッドに寝転ぶ女性は、全く起きる気配が無い。
「センパイ、朝っすよ。いい加減起きて下さーい。寝坊しても知らないっすから」
やけに、間の抜けた男性の声が薄暗い寝室に響く。
部屋の中心に置かれたベッドで寝転ぶ人物が、布団から細い腕をゆっくりと伸ばした。
枕元にある目覚まし時計のスイッチに触れると、その人物の声は止まった。
「……朝か」
女性は、不機嫌に呟くと、目覚ましに視線をやった。寝起きが悪い自分の為に友人が自分の声を録画してくれた目覚まし時計だ。
普通のアラーム音では、起きる事は出来ないが、人の声だと何故か目覚める事が出来るので、愛用させて貰っているのだ。
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