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「1人旅だって?よくお爺さんが許したね」
あの厳しくも、どこか孫には甘い西園秋彦が、可愛い孫娘を1人旅に出したとは思えなかった恭也が訪ねると、しじまは、クスクスと笑った。
「せっかくの連休だ、思い出を作りに行け、と言われたんだ」
九歳とは思えない、やや冷めた
言動と態度だが、大人に囲まれ育った事と後は、祖父譲りらしい。
恭也も柴田も知ってる為に慣れた対応を返す。
「なるほど。宿泊先は……篤さんの家ですか?」
「うん。けど、篤兄さんには無断で来たんだ」
「は?何で!」
恭也は、驚いた表情を向けた。柴田も同様らしく、ポカンとした表情をしている。
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