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「綾ちゃん、会いたかったわ~相変わらずキレーねぇ」
その口調が全てを台無しにしている。
引き気味になる柴田と対象的に相良は、相変わらず微笑みを浮かべて来客を迎えた。
来客をもてなすスペースで二人は向かい会って座る。
柴田は、黙ってデスクワークをしている。
「神崎さん、暫くぶりです!この間はどうも!」
「ワタシの情報、お役に立ったみたいで嬉しいわ。綾ちゃんお金払いもいいから大好きよ!」
「私も神崎さん、好きですよ。見事な仕事っぷりと相変わらず素敵で!」
「あら、両想いね!」
室内に二人の笑い声が響き渡る。柴田一人が、儚げな表情をしながら仕事にのめり込んでいた。
(この雰囲気だけは……慣れません)
柴田の思いを知らない二人は、大声で笑ったりしながら談笑をして過ごしたのだった。
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